台湾の特急は4種類
台湾の特急列車は「自強」「新自強(自強3000型)」「普悠馬(プユマ)」「太魯閣(タロコ)」の4種類があります。
日本の特急は行き先別で列車の愛称が決まりますが、台湾では車両の種類ごとに愛称が決まるので台湾ほぼ全土で4種類の特急に出くわすことになります。
- 台湾の特急は日本でいう「指定席」のみの運行で、例外的に空いている席に座れる「無座」や「立ち席特急券」が発行されます。
乗り方や座席の制度はそれぞれ異なっているので注意が必要です。
ということでそれぞれの特急の制度についてまとめます。
「自強」
南アフリカ製のオンボロ機関車にけん引されている「自強」。
【乗り方】
「自強」は最下位の特急。全席指定で基本的には券売機で指定席付きの乗車券を購入して乗車します。(指定席券が特急券も兼ねているイメージ)
【無座】
しかし、座席指定をしなくてもそのまま乗車でき、それを「無座」といいます。無座は空いている座席に勝手に座ってよく、指定席券を持っている人が現れたら交代します。
無座の場合、ICカードでの乗車も可能なので普通列車と同じ料金で特急に乗れます。
「新自強」「普悠馬」「太魯閣」
通称自強3000型。最新型の車両。どこかスペーシアXに似ている。
側面はひかりレールスターに似ている。
【乗り方】
3種類の特急は制度的には全く同じです。
全席指定で基本的には券売機で指定席付きの乗車券を購入して乗車します。(指定席券が特急券も兼ねているイメージ)
注意してほしいのは、無座の制度がないこと。
必ず、券売機で指定席券を購入しなければなりません。
ICカードのみでの乗車は当然できません。
つまり、座席が満杯になったら「そもそも乗車不可能」ということ。
とくに台北⇔花蓮は指定席券をとりにくく、旅行の際は注意。「どの特急も乗れない」という事態になりかねません。
【立席特急券】
ここで例外的に立席特急券が発行されます。列車の運行日当日、窓口に限っての発券です。一列車に限って120枚発行されます。
しかし当日しか発券されないこと、制限があることから、立ち席をあてにして旅行することはお勧めできません。
まとめ
つまり何の準備なしで乗車できるのは自強のみですね。
台湾には特急も乗り放題のフリーパスがあると思いますが、それらでも座席指定を受ける必要があります。
その場合、無料で何回でも指定券・立ち席券を発行してもらえます。
それではみなさんの素敵な台湾周遊を願っています。