みなさんはチャンギ空港でトランジット、つまり、乗り継ぎの経験をしたことがあるでしょうか。チャンギ空港は多くの航空会社が乗り入れ乗り継ぎのために利用されることが多い空港ですね。
ただ乗り継ぎ時間が大変長く、せっかくなら外に出て観光したいと思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回はそんなチャンギ空港でのトランジット時の出国と入国の手続きについて、またどのくらいの時間で観光ができるのかレポートしてみます。
1 出国
チャンギ空港についてトランジット時に観光するには当然「出国」しないといけません。逆にトランジット時に観光しない、つまり外に出ない場合は「出国」する必要はありません。
今回はまずトランジット時に出国する手続きについて最新状況をお伝えします。
まず、準備するべきものは
パスポート
出国電子申請
の2種類のものです。前者は当然必要だとは思いますが、後者はシンガポールに入国する外国人が必ず申請しなければならないものになっています。
それがこれで、「MyCIA」とアプリストアで検索すると出てきます。これをダウンロードする、もしくはブラウザ版を使っていろいろな情報をあらかじめ入力しておく必要があります。
ICA | MyICA Mobile Application
入力が完了すると、メールかPDFでバーコードかQRコードが送られてきて、手続き完了ということになります。
入力する内容としては滞在期間、目的、最終渡航先などを書く感じです。そんなに難しい手続きというわけではありません。
では、このアプリを筆者も成田空港でダウンロードして飛行機の待ち時間に実際にやっておきました。
チャンギ空港について出国ゲートにたどり着くと、係員はおらず、いきなり改札のレバーが待っています。
そこで、パスポートの顔写真があるページを機械に読み取らせ、さらに自分の顔写真を撮影、親指の指紋を読み取る、という3点でゲートを通過できます。ここで先ほどのアプリの確認はありませんでした。
無事出国出来たら観光の開始です。
観光地1:ジュエル
ジュエルというのはチャンギ空港の出国したエリアの近くにある商業施設で人口の滝があるのが特徴の建物です。第一ターミナルの到着ロビーに直結しています。
上の写真の、真ん中あたりに「JEWEL」とありますがそこのことです。
第一ターミナルについたら案内板に従ってすぐに見に行けます。そうでない場合は、動く歩道や空中通路がありそこから見に行けます。
となっているので注意してください。
観光2 マーライオン公園
マーラライオン公園はシンガポールの市街地にあるので、MRTという列車に乗っての移動になります。
空港からMRTの乗り場に行くには、
ターミナル2か3が最寄で、出国したらMRTの看板に従って動いていけばすぐに乗り場に到着できます。
ここで注意が必要なのがターミナル1と4です。ターミナル1の場合は、スカイトレイン(無料)というモノレールでターミナル2か3を目指すことになります。ターミナル4の場合はバスを使ってターミナル2か3に移動しましょう。
MRTの乗り方
切符を買う場合は、地下鉄のホームではなく、チケットセンターに向かい切符を買う必要があります。とても面倒くさいのでお勧めしません。
一番楽な乗り方がクレジット決済です。クレジットカードをそのまま自動改札にタッチするだけでOK。自動的に運賃が支払われるのでとても楽ですね。
マーライオン公園までの行き方
シンガポールのMRTの路線図は複雑ですがマーライオン公園までは緑色の路線だけでたどり着けます。
←一番右に空港駅が描かれています
まず初めにチャンギ空港駅のホームから出る列車に乗り込み、二つ隣の駅で乗り換えます。
その乗換駅は「丹那美拉」という駅で対面に列車が到着するので階段で移動する必要がありません。
そこで今度は「Toas Link」方面に乗り換えるのですが、ダウンタウン方面と書かれていら他その列車に乗ってOKです。
MRTは飲食禁止です。気を付けましょう。
そこでずっと列車に乗り続け、
EW14 Raffles Place駅で下車。そこがマーライオン公園の最寄り駅です。歩いておよそ8分でマーライオンにたどり着けます。
おおよそ空港駅から35分で到着できました。
駅を出ると大きい道路があるのですが、信号があるので安心して渡れます。
観光その3 マリーナベイサンズ
上の写真の背後のビルのことです。マーライオン公園同様、MRTに乗って向かっていくのは同じですが、途中の
「武吉士」というところで青色の路線に乗り換えます。青色の路線の「expo」方面に乗車すると2~3駅で「Bayfront」駅に到着できます。
その駅の出口がマリーナベイサンズに直結しています。
帰り
飛行機の出発時間の2時間前には空港に到着しましょう。
チャンギ空港は特殊で、
パブリックエリア→チェックイン→パスポートチェック
→トランジットエリア→手荷物検査→搭乗ゲート
という流れになっていて、日本の空港のように、パスポートチェックと手荷物検査が同時には行われません。
この流れは独特なので気を付けましょう。ペットボトル100ml以上のものは未開封でもすべて没収です。特に水の持ち込みが厳しく、手荷物検査までには水を処分しましょう。
お土産を買うのに一番いいのが「トランジットエリア」です。シンガポールのお土産のたいていはここで揃います。
↑パスポートチェックエリア
さらに注意が必要なのが、搭乗エリアには何もないということです。トイレもない箇所があるので、「トランジットエリア」でいろいろ用を片付けてから、手荷物検査をして搭乗エリアに向かいましょう。
観光に必要な時間は?
では、トランジット観光をするのに必要な時間はどのくらいなのでしょうか。
結論:jewelのみなら3時間
市街地に行くには最低でも6時間
が目安だと思われます。jewelは空港のすぐそばなのですぐに行って帰れます。
しかしマーライオンなどの市街地には片道約35分かかるうえ、列車の乗り継ぎなどで手間取る場合もあります。
以上の時間を目安に観光を楽しんでほしいと思います。