かもたん@東工大旅行研究所

旅行マニア東工大2年です。海外を中心に世界をレポートします!

【ミュンヘン】ドイツ版登山鉄道 ツークシュピッツェ登山鉄道の乗車体験記

はじめに

登山鉄道と聞いて真っ先に思い浮かべるのはどこの国でしょうか。

ほとんどの人がスイスと答えるのではないでしょうか。しかしながらスイスの隣国、ドイツにも実は登山鉄道が存在します。

それがツークシュピッツェ登山鉄道というもので、ミュンヘンから鉄道で2時間ほどの場所にあるところが起点の鉄道です。



ドイツの最高峰、ツークシュピッツェの山頂付近まで行けるのがこの鉄道の醍醐味。

山頂からの景色は圧巻です。

 

 公式サイトはこちら↓

バイエルン・ツークシュピッツバーン │ zugspitze.de

 

ミュンヘンに来て一日やることがないとなったら、ぜひこの鉄道を訪れてほしいです。今回は、ミュンヘンから日帰りで訪れた、私の乗車記をご覧ください。

 

ミュンヘンガルミッシュ=パルテンキルヒェン

まず起点駅である、ガルミッシュパルテンキルヒェンというところに向かいますが、とにかく地名が長すぎる。

ミュンヘンから起点駅までは電車で二時間ほど。おすすめなのが早朝にミュンヘンを出発することです。

登山鉄道はおよそ一時間に一本と大変本数が少なく、かつ頂上まで時間がかかるので早め早めの行動が大切です。

私は朝5時30分の始発列車で移動しました。

ミュンヘン中央駅での始発列車

 

時刻表でGARMISCH=Pと検索すると時間を調べられます。

(ガルミッシュパルテンキルヒェン駅のリンク)

maps.app.goo.gl

 

ガルミッシュ=パルテンキルヒェン

いよいよ到着したのがここ、ガルミッシュ=パルテンキルヒェンです。冬季オリンピックをも開催したことのある結構すごい街なのです。登山鉄道のホームはドイツ鉄道の駅から離れています。

まず、

①駅を出て左手へ

②そのまま地下道を進み線路をくぐる

③線路をくぐったら左に行くと駅が見える

という感じになっています。

これが駅で結構近代的ですね。

時刻表があり、公式サイトに載っています。 http://www.zugspitze.de/

上が登り、下が下りです。(2024 06/11)

私は、始発列車に乗りました。つまりGARMISCH発07:39の列車ですね。

(山頂付近の駅が、Zugspitzplattという駅で始発列車はそこまで向かいませんが、当時は山頂まで直通しました。)

列車の駅は07:20から開いており、そこでチケットを購入しました。「山頂まで」というと、60€のチケットをもらえ、鉄道や山頂に行くロープウェイにも使うことができます。

始発列車。

 

こんな感じで最初は平たんな道を進んでいきます。

途中のグライナウという駅で必ず乗り換えを行います。

 

③グライナウから山頂へ

途中のグライナウで乗り換えるのは、線路がラックレールという歯車状のものに変わるから。

グライナウから急坂を登り始めます。

山が見えてきました。

スキーシーズンだったので、途中駅からは大量のスキーヤーが乗車して大混雑。東京の東西線並みの混雑です。。。。。

 

さて、この登山鉄道、登り方面なら、右側をおすすめします。左側は崖が多く、また右側は途中で池が見えるからです。

 

この登山鉄道、終点付近は全てトンネルになっています。そのため、20分くらいは退屈な時間を過ごさないといけません。何も見えない暗闇をひた走ります。

④頂上駅

いよいよ着いたのが終点のZugspitzplatt(ツークシュピッツェプラット駅)です。

ここら一帯はスキー場になっています。スキーヤーは山頂に行かないで、ここから下り始めます。

標高およそ2600mもあり、トンネルの中の駅になっています。

外に出ると………

 

こんな感じの圧巻の景色が広がっています。

素晴らしい!

「駅前」の風景とは思えませんね。

ただここが山頂ではありません。山頂はここからロープウェイに乗ることになります。

 

⑤山頂へ

山頂へは駅に併設されたロープウェイ乗り場から向かうことになります。

ロープウェイでおよそ6分。いよいよドイツ最高峰のツークシュピッツェ山に登頂できます。

ついに着いたのがこの山頂。山頂ではありますが、展望台が付けられているので案外、安全に楽しめます。

ここで面白いのが、

オーストリアとドイツの国境が山頂にあること。

向こう側がオーストリアです。

右足がドイツで左足がオーストリアなんて遊びもできてしまいますね。

 

⑥注意点

天候が悪かったらなにも楽しめないのでは?と思った読者の皆さんがいらっしゃると思いますが、まさにその通り。天候が悪いと、

 

 

こんな感じになってしまいます。

天気やライブカメラはホームページから見ることができます。

ホームページに天候欄があるのでそこを必ずチェックしましょう。

当日と翌日の天気予報を見ることもできます。

使い勝手がいいのが、「Visibllty」という項目で、実際に何キロ先まで見えるかが書かれています。晴れの日だと、150kmとか300kmとか行きます。

きれいな景色が見たいならば100kmはほしいところ。

かなり頻繁に更新されるのでぜひチェックしてみましょう。

 

⑦帰途

実はツークシュピッツェ山の山頂には直通ロープウェイが通っています。(わざわざ登山鉄道に乗る必要はないんですよね)

実は登山鉄道の途中のアイプセー駅から山頂までは直通エレベーターが出ています。これに乗ればおよそ20分で登頂可能。

概略図としては、

こんなイメージ。

山頂駅を経由するか、直通ロープウェイに乗るかという選択です。

どちらも面白いので二通りの行き方を選んでみてください。

山頂へのキップはどちらのルートも利用可能です。

ロープウェイからだとこんな感じの景色を楽しめます。

ロープウェイで下山した後は、登山鉄道の途中駅、アイプセー駅 Google マップ

から、ガルミッシュ=パルテンキルヒェンに向かって乗車しました。

 

 

まとめ

ツークシュピッツェ山は自然豊かでありドイツ最高峰にもかかわらず、簡単に行けるというのが魅力的です。値段はおよそ8000~9000円と張ってしまいますが、それをもしのぐ絶景が待っています。天気予報をしっかりと確認して、ぜひミュンヘンを訪れた際には、ツークシュピッツェ山を訪問してみてください。